肘痛のセルフケア方法

肘痛のお悩み解決

 

・タオルや雑巾を絞る、ペットボトルのキップをひねるなどの回旋動作を行うと肘が痛い

・フライパンなどを掴んで持ち上げた時やゴルフクラブを握るといった、腕に力を入れる動作が痛い

・テニスをしていてバックハンドやフォアハンドでで打つと肘が痛い

・野球でボールを投げると肘が痛い

これらの多くは動かした時の痛みで初期症状では安静時に痛みを感じることはありませんが、症状が強くなってくると安静時にも痛みを伴います。

タオルを絞る動作やペットボトルをひねる、重い荷物を持つなどといった日常生活の動作での痛みは肘の外側から前腕にかけて出る事が多いです。

さらに重い荷物を持つ仕事の方や手首や腕をよく使うスポーツを行っている方は肘に負担がかかる機会が多いので痛みが出やすいです。

手や腕の使いすぎの他にも肘関節の中で関節軟骨同士の摩擦により関節面がすり減り、肘の内側を走行している尺骨神経を圧迫してしまい痛みや痺れに繋がってしまうことがあります。

 

☆検査方法

①肘を少し曲げ、外側の硬い骨(外側上顆)付近を押すと痛みがある。

②手首を上に曲げて力を入れると肘が痛くなる

③手を広げて地面に向け、逆の手で中指だけを上から押す。中指は押されないように抵抗する。すると肘に痛みがでる。

これらのテストを行い1つでも当てはまる場合は外側上顆炎かもしれません。

 

☆肘の痛みを放っておくとどうなるのか?

外側上顆炎では外側上顆についている前腕伸筋群、特に短橈側手根伸筋付着部の炎症が原因である事が多いため痛みをそのままにしてしまうと骨が筋肉に対して負けてしまい剥離骨折や変形性肘関節症になってしまう恐れがあります。

将来的にも日常生活に支障が出てきてしまい、酷くなってしまうと観血療法(手術)も必要になってしまいます。

痛いのであればすぐに治療して治す必要があります。

骨棘が関節裂隙に狭まると肘関節の可動域制限がみられ、屈曲、伸展、前腕回旋時の運動痛に繋がる可能性が高くなります。

変形性肘関節症になってしまうと肘部管症候群になりやすく、手先に痺れ、酷くなると運動障害も出てきます。

 

☆肘の痛みの改善方法

〇痛みを抑える方法

痛みがある時は無理してストレッチなどをするより肘が痛くなった原因の動作を控えて、肘バンドなどを使って痛みを和らげましょう。

【ポイント】痛いところにバンドを巻くのではなく、痛いところの指2本分下くらいに巻くと効果的です!(場所が難しい方はご相談ください!)

痛みがだいぶ無くなってきたら筋力強化などを行ってあげると再発防止になります。

 

☆ストレッチのやり方

まず痛い方の腕を肩の高さまで上げ、肘は真っ直ぐに伸ばして手のひらを地面に向けます。反対の手で痛い方の手の甲を下に押して肘の外側がしっかり伸びていることを意識しながら10秒間伸ばしていきます。

今度は手のひらを天井に向けます。肘は真っ直ぐ伸ばしたままで、反対の手で痛い方の手のひらを下に押してあげます。今回は肘の内側が伸びていることを意識しながら10秒間圧をかけて伸ばしていきます。

 

☆治療について

肘痛改善のための治療は主に指圧と電気治療があります。

指圧

→使いすぎて固まっている筋肉を柔らかくします。

電気治療

→肘を痛めると、肘の周りの筋肉が緊張するため血流が悪くなります。電気をかけてあげることにより筋肉が緩和し血流が良くなるので、痛みを感じささせる分質を流す事ができ、痛みが軽減します。

また、痛みを感じる神経と電気を感じる神経は別なのですが、電気を感じる神経の方が太いので、電気治療で刺激を与えることにより、痛みより電気を優先して感じる状態になり、脳が痛みを感じづらくなります。そのため、一時的ではありますが痛い辛さを軽減することもできます。

根本的には肩甲骨周り、姿勢なども深く関係するためにトータル的にみていく必要はあります。

 

☆改善するための治療頻度は?

痛みの度合いにもよりますが痛いのであれば毎日指圧の治療をした方が良いです。

外側上顆炎の場合は筋肉の付着部での炎症反応なので、手首や腕をあまり使わずにストレッチするだけでも良くなっていきます。

毎日来れない方も、来院されない日はストレッチなどのセルフケアをしていただくことで治療期間を短縮することができますので、お家で少しずつ頑張っていきましょう!

お家でのセルフケアのやり方やバンドの巻き方などもアドバイス出来ますので、お気軽にご相談ください!